2008年12月28日

景気に関するニュースについて

新ブログの本格的な最初のエントリーが、このような不景気の話で申し訳ないけど、自己紹介も兼ねて、書こうと思います。

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昨今の景気状況については、皆さんもご存じの通り、非常に厳しい状況が続いています。
日本を代表する企業であるトヨタ自動車ですら、派遣社員を削減し、それでも赤字に転落するくらいです。
もともと日本は、失われた10年を取り戻すため、世界の好景気に参入する余裕がなく、銀行も堅実な処理しかできなかったため、サブプライムの影響は少ないですが、今の日本の経済力は、世界に影響を与えると同時に、世界の動静を無視することもできなくなっていますから、今の状況も仕方がないと言えるでしょう。
もっとも、トヨタの場合、内部留保が相当にありますし、いきなり倒産ということもないでしょう。赤字についても、今の状況下であれば、赤字を出しても株主に言い訳は立ちますし、既に社長の交代も織り込み済みですから、社長の交代からV字回復というシナリオなんじゃないかと思いますが。

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派遣社員の契約解除については、そりゃ、派遣社員なんだから、正社員と比べれば、そういうリスクは当然あるわけで、「解雇するな!」と叫んでも、意味はないでしょう。何の為に企業が派遣社員を利用するかといえば、労働力の流動性を確保し、労働力が余剰になった場合に問題なく削減できるようにする為なのだから、今の状況で派遣社員を切っていくのは、むしろ当然なんですよ。人員削減をする場合、正社員より先に、派遣社員を削減するのは当然だし、今の状況下では、正社員であっても安穏とはしていられないんだから、「派遣は不利だ」というのはお門違いでしょう。派遣社員を残して、正社員の首を切ったら、それこそ大問題になりますよ。
そういう職種を選択したのは、派遣社員本人なんだから、リスクはある程度自覚しないと。解雇のリスクばかり取り上げられているけど、能力があって、高い報酬を得られるなら、他の会社に移るというのも楽なわけで、その辺は正社員より有利でしょうしね。
正社員と同じ待遇を要求するのも、そりゃ、労働の質が同じなら、給料も同じにして欲しいという気持ちはわからんでもないけど、正社員には正社員に求められる義務があって、派遣社員にはそれを求めていないはずです。正社員の義務やリスクは回避しておいて、メリットだけは同一にしろというのなら、正社員が怒りますよ。雇用条件が同じになったら、「正社員と何が違うの?」って話だし。

そもそも、派遣社員と直接雇用契約を結んでいるのは派遣会社の方であって、文句を言う先が違うと思うのですが。派遣会社は、相応に利益を分捕っているわけで、その分、派遣社員に対して労働環境を提供するのは、その企業の義務でしょう。それが出来なければ、ピンハネしている意味がないんだから。
雇用保険払っていれば、失業時に支援してもらえるんだし、それで食いつなぎつつ、就職口を探すのが普通でしょう。え?雇用保険に入ってない?そんなの知ったことじゃありませんよ。保険料払わずに支援をよこせって、どこの在日ですか?

あと、こういう状況下になって、初めて労働組合を作るってのは、「それってどうなんだ?」とも思いますね。都合が悪くなって初めて労働組合を作ったり、入ったりってのは、ムシが良すぎるでしょう。僕の勤める会社もそうだけど、組合のある会社では、組合員が、給料の中から組織の運営費を出し合っているわけで、そういう前提がないのに、「守れ!」というのは、厚かましいと思いますね。
働き口も、そこらへんの牛丼屋やマクドナルドで、バイト募集してるけどねぇ。そういうところでは働かないのかね?

ただ、この寒空の中で追い出されるというのは気の毒ではあるから、行政側で、優先的に公営住宅を貸し出すとか、雇用を優先的に行うというのは、いいことだとは思います。

もっとも、ニュースに出ていた、「手取り25万円で、4年勤めたのに貯金がゼロ」という派遣社員やら、ハローワークで「どうせならお洒落なところで働きたい」などとほざいて麻生首相に説教されていた阿呆には、同情する気になれませんが。

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そもそも、ここ数年、日本人は、「小さい政府」を志向してきたんじゃないんですかね?
無駄を省き、政府組織をまとめて簡素化し、少ない税収で運用できるように求めていたじゃないですか。
それって、「低税率、低福祉」ってことですよ。それで、「こんなに不景気で、路頭に迷うのは困るから、政府が何とかしろ」ってのはちょっと違うでしょ。
税金は払いたくないし、国民年金だって払いたくないけど、福祉はたっぷり受けたいとか、金がどこかから湧いて出ているとでも思っているんですかね?
「低税率、低福祉」か、「高税率、高福祉」か、「高税率、低福祉」か、どれかしかないんですよ。「低税率、高福祉」なんて、ありえないんだから、いい加減、大人になりましょうよ。

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麻生首相の経済政策にも批判が多いですが、僕は、麻生首相の経済政策は評価してます。

まず、早い段階でIMFへ10兆円規模の拠出を表明したこと。
僕が仕事で関わった人のほとんどが、この意味を理解していなかったことに、軽く眩暈がします。
この10兆円分の拠出は、外貨準備高から拠出されます。税金ではありません。
で、外貨準備金は、「円」じゃなくて「ドル」なんですよ。米国債券がメインですね。つまり、このお金は、今の段階で、「日本国内に流動できないもの」なんです。だって、ドルを円に変えなきゃ、国内には流通できないけど、今、そんなことしたら、更に円高ドル安が進んでしまいます。つまり、今の日本にとっては死蔵するしかない資金なわけです。それをIMFに貸し出したわけです。当然利子付きで返ってくる。IMFは今までとりっぱぐれたことがないくらい、貸し出したお金の取り立てには厳しい組織です。日本が直接どこかの国に貸すより、余程信用できます。支援が必要な国に拠出されるわけで、日本が独自にやるより平等だし。
これで資金の流動性が高まって、世界経済が回復基調に乗れば、日本企業も楽になるし、死蔵していたドルには利子が付いてプラスになる。日本がドルを直接供給すると円高が進行するけれど、IMF経由なら「ドルを担保に貸し出すだけ」だから、これ以上円高を進行させることもない。
今回のIMFへの拠出は、文句のつけようのない手だと思うんだけどね。
こういう内容を理解していないと、「麻生政権は、国内がこんなに大変なのに、海外に金を垂れ流している」というような誤解をするわけですな。それで、「お灸のつもり」で民主党に投票するとか、小沢の方がいいとか・・・「無知は罪」なんですよ。

次に、2兆円規模の定額減税。まぁ、ベストな選択でないのは百も承知だし、公明党が主導しているというのも気に入らないわけですが、止むを得ない政策なんですよね。個人的には消極的賛成です。
世界的な不況である以上、景気浮揚策は、内需の拡大を行うしかありません。内需拡大ということは、仕事がたくさんあって、みんながお金を稼ぎ、そのお金をどんどん使ってもらわないといけないわけです。ところが、今は仕事がない。だから、「まず、お金を供給することで需要を喚起し、仕事を作り出す」というのが狙いなわけです。
今回のばらまきの場合、効果は2兆円にはなりません。貯めこんじゃう人も多いでしょうから、効果はもっと少ないです。じゃあ、もっと効果的な使い方を狙うとすると、公共事業しかない。けれど、公共事業は、無駄な箱物を作って更に傷口を広げるわけにはいかないし、何より、恩恵のかなりの部分が土木業界に行ってしまって、日本国民全体に平等に効果が波及しにくい。じゃあ、所得税や消費税の減税はと言うと、それは結局、金を稼いでいる人には効果があるけど、所得が少なく、消費も少ない人には恩恵が少ない。つまり貧乏な人ほど、メリットが薄くなるというジレンマがあって、景気浮揚策としてはイマイチ。
従って、一定の金額を平等に配ることが、たとえ2兆円の効果がないとしても、一番マシなんですね。
この政策は、効果が国民のマインドに左右されるものですから、マスコミがもう少し協力的な報道をしていれば、効果が高かったのでしょうが、マスコミは麻生政権に否定的ですからねぇ。せっかくの政策の足を引っ張っているのはマスコミなんですよね。
ただ、在留外国人にまで配るってのは、無駄というか、百害あって一利なしだと思いますけどね。

他にも、韓国とのスワップ枠拡大も、なかなか面白いんですよね。このスワップ枠拡大も、最初は「何で?」と思ったんですが、既に過去に合意していたものの額が決まったというだけの話なのと、期限が米韓で合意したスワップの期限と同じで、来年の4月。つまり、今、韓国が必要としているドルや円を、スワップによって手に入れても、来年4月には早々に戻さなきゃならないんですね。スワップっていうのは、「交換」ですから、来年4月の段階で、交換して日本(もしくはアメリカ)が預かっているウォンを、円(もしくはドル)に交換しなおす必要があります。その時、清算出来なければ、韓国はデフォルトです。
また、今、韓国はウォン安を止めるために、ドル売りウォン買いをやっていて、相対的にドルの価値を下げるという、世界の望む状況と逆のことをやっているわけですが、今回のスワップ枠は、「円」で行われる(ドルではない)ため、もし、韓国が日韓スワップを為替介入に活用するとすれば、「円をドルに換えて、そのドルを売ってウォンを買う」という手順を行うことになります。その過程で、円は売られ、ドルが買われるわけで、日本が直接介入しなくても、韓国が円高を食い止める役割を果たすわけです。今、日本が「円売りドル買い」すると、介入のための円を調達するために債務が増え、既に余りまくっている塩漬けドルが更に増えてしまうことになりますが、この方法であれば、日本は何にもしなくても、韓国がせっせと円安にしてくれます。
更に、韓国は、来年4月に、スワップした分、円を買い戻して、日本に預けたウォンと交換する必要があります。この結果、ウォンは更に下落する可能性があります。米ドルに対しても同じですから、アメリカと同じ期限になっているのも、重要な意味があるわけですが、こういったことも、知らなければ理解できないのです。

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ネットで調べられることが全てではないですが、それでも、いろいろな情報が入ることで見えてくることはあります。昔はそれが限定的だったけれど、今は、ネット上には、多種多様な意見があって、いろいろな見方があって、それを総合して、自分で考えることができるわけです。
マスコミの報道がベースではありますが、マスコミの与える印象で判断するのではなく、「情報の集積と分析」で判断できるようになりたいものです。
posted by 圭人 at 04:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事:社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月11日

はじめまして

はじめまして。圭人と申します。
旧ブログからご覧いただいている方は、引き続きご覧いただき、ありがとうございます。

基本的にサラリーマンの愚痴ブログです。政治のこと、経済のこと、世の中のこと、日々感じたことをつらつらと書いていきます。
ただ、ブログの名前の通り、未来が望めるような世の中になって欲しいと思いますし、その一つの要素にでもなれば嬉しいと思っています。

ものぐさなので、更新頻度はまちまちですが、気が向いたときにでも、ご覧いただければ幸いです。

これからよろしくお願い申し上げます。
ラベル:戯言
posted by 圭人 at 01:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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