2009年02月22日

なんだかもう・・・愚か過ぎる

中川昭一財務兼金融担当大臣が辞任した件。

中川昭一氏は、同じ自民党の中川秀直氏と区別するために、ネット上で『中川(酒)』と表記されるほど、自他共に認める酒好きで、飲酒に関する話題には事欠きません。僕も酒は好きなので、他人事ではありませんが、報道を見る限りでは、今回のは、酩酊というより、眠くて眠くて仕方がなかったという感があります。
記者会見に出席したことに対する批判について、大きく分けると以下の通りということになるでしょうか。
1)そもそも酒を飲むのが悪い。
2)風邪薬を飲んだというのなら、体調管理ができていない。
3)風邪薬と酒などもってのほか。
4)そんなにつらいなら、記者会見に出席すべきではない。
まぁ、いろいろな意見があっていいとは思いますが、現在の未曽有の経済危機の状況下で、前日は衆院本会議も衆参財政金融委員会のすべてに出席し、そのままイタリアまでフライトしていて、寝る暇もなかったのは推して知るべしでしょうし、過密スケジュールが続けば、そりゃ体調だって悪くなるでしょう。
記者会見も、立場上、出席しないわけにもいかないでしょうしね。「体調不良のため、欠席」という選択肢を選べなかったのは判断が難しいところです。
薬とアルコールは、合わせるべきものではないですから、その点での非難は免れませんが、G7の会議での会食でワインが出れば、飲まないわけにもいかないでしょう。「脇が甘い」と言われればそれまでですが、辞職するほどのことではありません。

何より、G7の会議で、アメリカの保護政策に釘を刺して成果を挙げた中川昭一氏の実績は、ほとんど報道されていません。政治家はその政策と実行内容や成果によって評価されるもので、ハッキリ言って、酒好きかどうか、記者会見で眠くてしょうがなかったかなど、関係ありません。
居眠りが問題なら、仮病による海外要人との会談のキャンセルも同じように問題でしょう。小沢一郎民主党代表には、代表の座から降りていただかないといけませんね。

何の仕事もせず、成果もないまま、国民のことより政局が大事で日本国の足を引っ張ることしかしない上、失言しまくってもマスコミが報道しないせいで助かっているだけの民主党が非難できる立場ではありません。マスコミについても、国民に正確な情報を伝えない時点で、普段主張している報道の自由や言論の自由などはまやかしでしかなく、己らの主義主張「だけ」が重要で、事実や真実は全く関係ないということを露呈しています。

*

麻生首相の郵政民営化の再検討に関する小泉元首相の発言について。

小泉元首相にとって、郵政民営化はことのほか思い入れのある政策のようで、麻生首相に「否定された!」と感じた結果の発言なのかも知れません。
はたから見ていると、「小泉元首相もヒステリックだなぁ」とか「なんだか余裕がないね」と思ってしまいます。

麻生首相は、郵政民営化そのものを否定したわけではなく、経済状況も変わったし、民営化して3年経ったし、当初予測していた頃と違って、いろいろ綻びもあるだろうから、修正すべきところはしなければならないという趣旨のものです。郵政民営化法でも、3年毎に見直すことが盛り込まれているのですから、麻生首相が非難されるのはお門違いです。
3年前と今とでは、置かれている経済状況が全く違いますし、よりいい方法があるのなら、それに変えるべきだし、進行状況のチェックも反省も見直しもしないというのは、どのような法案であれ、危険すぎます。
現在の衆院の与党の3分の2の議席を確保するにいたったのは、第44回総選挙で自民党が圧勝したからであり、その時の選挙の主題は、確かに郵政民営化の是非でした。しかし、選挙はたった一つの政策だけで投票するわけではありません。実際問題として、当時、民主党は政権担当能力が無く(今でも無い)、他の政策もお話にならないですから、自民党しか選択肢がなかったのは、今と同じです。
マスコミも小泉元首相も、何か勘違いしているようですが、郵政民営化の是非「だけ」を問う選挙だというのであれば、その法案が通った時点で、次の政策に向けて、また選挙をしなければなりません。日本は議会制民主主義ですから、こんなバカな話はありません。
また、小泉元首相のこの発言に、民主党が喜んでいるようですが、民主党は小泉元首相の政策を批判していたではないですか。そして、結果として選挙に負けたのです。麻生首相を批判するあまり、民主党が大敗した原因の選挙を肯定し、その最大の敵であったはずの小泉元首相の主張に便乗し、調子に乗って麻生首相を批判するなど、愚の骨頂です。その矛盾、その国民軽視・政局主義の政策が、国民の目にどう映るか、理解できていません。もうこのレベルになると「頭悪い」とか「頭弱い」とかいうレベルではなく、政治に向いていないというか、政治に関わって欲しくありません。

*

日本も、世界も、非常に厳しい状況に追い込まれているというのに、いまだに日本国内では、政府の揚げ足を取ることしか考えていない報道・政治家ばかりです。
そして、日本国民も、その危機を真剣に考えていないのではないかと感じることがあります。

僕が務める会社でも、この不景気で業績が落ち込んでいます。当然、景気の先行きや、景気対策などに興味があるはずなのですが、経済や政治の話になると、ほとんどの人が「難しい」とか「よく知らない」とか「詳しいねぇ」という人がほとんどです。
自分たちの経済状況が悪化していて、政治家にも官僚にも適切な政策を実行してもらって、早く景気を戻していかなければならない状況下で、国民がそれを監視していないのでは話になりません。この無責任さは、日本人特有のものなのかもしれませんが、これが続くようだと、本当に日本は沈んでしまいかねません。
国民が政治を監視するためにマスコミが存在するはずなのですが、そのマスコミは、くだらない揚げ足取りに必死で、国民に有益な判断材料を提供しませんから、すでに今の日本のマスコミに、政治を監視する能力がありません。政治のフィクサーを気取りながら、その実、揚げ足取りしかしていない、プライドが高いだけの役立たずでしかありません。

ただ、マスコミの有無や有能・無能に関わらず、民主主義国家においては、政治というものは、自分で情報を集め、自分で分析し、自分で判断するしかないのです。マスコミが政治の監視・情報収集・公表装置として正常に動作していれば、マスコミからの情報だけでも判断ができるので便利ですし、ネットより広く情報提供される点で、デジタルディバイドに影響されませんが、それが役に立たないのであれば、仕方がありません。
それでもまだ、インターネットという情報収集源があるだけ、昔よりマシです。逆に、これで戦前のような、情報源がマスコミか口コミしかなく、朝日新聞のように現実にそぐわないことを煽る時代だったらと思うと、ぞっとします。
インターネットは情報の流通が雑多で、マスコミが流す情報のように整理されていませんから、情報の真偽の判断から取捨選択まで、自分の責任において行う必要がある点で、スキルが必要です。ただ、このようなスキルは、今の時代には必要不可欠ですし、インターネットをするなら基本的能力として身につけてしかるべきです。「難しいから」とか「面倒だから」で自分なりの判断を放棄し、マスコミに踊らされるような人は、デジタルディバイドの下層から抜け出すことは永遠にできませんし、そういう人はこれからどんどん淘汰されていくでしょう。そういう情報弱者にこそ、本来のマスコミは必要な存在なのですが、衆愚政治を煽るだけに堕した今の日本のマスコミに、それは期待できません。
消費者である国民から完全に見捨てられる前に、今のマスコミがその愚かさに気付かなければ、近い将来、既存のマスコミは完全に崩壊していくでしょう。今のように、自分たちの置かれた状況も冷静に分析できず、テレビ離れ、新聞離れを他人や環境のせいにしているようでは、その近い将来の予想は、現実になる可能性が高いと思います。
posted by 圭人 at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事:政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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