2009年08月03日

地方自治の権利拡大と責任

衆議院議員選挙候補者の城内実氏とタレントの眞鍋かをり氏とのトラブルは、結局仲介者の怠慢が原因のようで、城内氏も眞鍋氏もとんだとばっちりだったということでしょうか。事の真相はさっぱりわからないので、城内氏や眞鍋氏双方に責任が本当にないのかはわかりません。

あくまで個人的な印象でしかないのですが、城内氏は貴重な保守系政治家だとは思いますが、僕は別に静岡7区に住んでいるわけではないですので、いきり立って「応援します!」というほどでもない。一方、真鍋氏は、所詮タレントでしかなく、芝居が上手いという印象もなければ、コメンテーターとして切れる人という印象もなく、ただスタイルが良いからグラビアに出ているだけという印象しかないんですよね。
だから、正直、どうでもいいというか、あまり真剣にこの件を追いかけてはいませんでした。

個人的な感想だけで言わせて頂けるのなら、何故、城内氏は、眞鍋氏の写真なんか使おうとしたのか、その点が非常に疑問です。眞鍋氏が「ブログの女王」だろうがなんだろうが、彼女は政治に関連することを「売り」にはしてませんでした。そんなに政治に詳しくないのかも知れません。そんな人の写真を、「有名だから」という理由で使ってしまうのは、ちょっと安易過ぎるでしょう。もし、トラブルになっていなかったとしても、眞鍋氏の写真が城内氏にプラスに働いたとは思えないんですよ。トラブルになった時点で、さっさと取っ払ってしまっていれば、後で何とでもなっただろうし、そこまで拘らなければならないほど、眞鍋氏の写真が大切とも思えません。応じてもらえるかどうかを別にして、誰かの写真を使うのなら、櫻井よしこ氏にお願いした方が、余程城内氏にメリットがあったような気がします。
だから、城内氏のリスク管理の甘さは、ちょっと情けないと思いますし、それが原因で選挙戦が不利になっても、それはご本人のミスとしか言いようがありません。
静岡7区は片山さつき氏が自民党から出馬してますから、保守票が分かれて、民主党候補が当選とか、目も当てられない状況になったりしないでしょうね…。片山さつき氏も良いとは思えないんだけどな…。

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さて、橋下知事は最近、飛ばしていますね。
マスコミはこぞって各党から出たマニフェストの評価を橋下知事にお伺いしていますし、橋下知事自身も、評論家よろしく批評しています。
僕は大阪府民ではないので、とやかく言える立場ではありませんが、橋下知事も、そうは言ってももう少しいろんなことを考えて欲しいなぁと思います。

地方自治権限を拡大するという方針は良いですが、現状のこの経済状況下で、国の支援なしに独立した採算で何とかなるのは東京都だけですよね。大阪府ですら、国から支援をしてもらっているという現状があります。経済規模の大きい大阪府ですらその状況で、更に経済規模の小さい地方自治体だと、どうなってしまうんでしょうね。
国の支援を貰っておきながら、「権力よこせ」だけではねぇ…。

「地方に権限をよこせ」という旗印のもとであれば、何でも批判すれば良いと言うものではないでしょうに、今の橋本知事の言動を見ていると、保守系の自民党よりリベラルの民主党の方がお好きなようで、「地方自治権力拡大のためなら、国を売り渡してもいい」と主張されているように見えて仕方がありません。立場が変われば主義主張は変わっていくものではありますが、それにしたって、橋下知事はもともと民主党の政策とは親和性は低く、保守系じゃなかったんですかね?
橋下知事に反旗を翻してきた労働組合などは、民主党の支持母体ですよ?
頭のいい橋下知事がそれを知らないはずはないと思うんですが…。

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東国原知事もそう。マスコミに持ち上げられた結果、自分が何か他の政治家とは違う能力を持っていると勘違いしてしまったのではないかと思いますよ。
彼は政治の世界に入って3年くらいですよね?まだ、知事の仕事を1期もやり通していない。
それで「自民党の総裁なら受けてやってもいい」と言うのは、ちょっと調子に乗りすぎです。
知名度はあっても、政治家としての能力は未知数ですから、そんな神輿を掲げられても、信用しようがありません。
東国原知事は、自分を過信しています。マスコミに持ち上げられても、有権者は、彼の政治能力をそれほど信用しているわけではないということです。

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地方自治の権限拡大については、今の日本にとってそれが正しいのか、僕はあまり判断がついていません。
道州制を実施すれば、地方の権限は高まっていくでしょう。
しかし、アメリカのような大きな国土を持っているならともかく、狭い日本で、そこまで地方権限が必要かは、ちょっと疑問なんですよね。
地方自治を推し進めていけば、当然地方格差は発生します。
物流の通り道、インフラの整った太平洋側ならまだマシかもしれませんが、日本海側は厳しいですよ。
それも地方に権限が移譲されればされるほど、「各地方の責任」ということになります。
東京に住んでいる人からすれば、今でも東京で稼いだ金が地方に流れていっている訳で、「何で稼いだ金を地方にやらなきゃいけないんだ」という主張もできるわけです。
勿論、東京一極集中が招いた結果ですから、東京だけが苦労しているわけではないのですが、見方によってはそういう風にも見ることができるのです。

勿論、地方自治の権限が拡大されれば、中央政府では見えない地方の問題に財源を集中させることもできるでしょうし、より、その地域に密着した政治が行えるというメリットもあります。
ある地域では、もう道路は必要ないかも知れない。新たな道路を作るより、既存交通インフラの維持にお金を振り分けた方が良いかも知れない。そういう、細かい調整ができるというのは、地方自治の重要な要素ですし、その部分の権限が、実際の地方自治体に少ないという主張も理解はできます。
その部分は否定しませんし、橋下知事や東国原知事の仰る通りだと思いますよ。

今の経済状況下では、大きい政府を志向していくしかないように思います。公共事業の拡大、国債を財源としての減税や支援策は、大きい政府だからこそできることです。世界各国、自国内の需要と雇用を守るため、どうしてもそういう政策を採らざるを得ない状況であり、それは日本も変わりません。
そんな中で、地方自治の権限拡大は、「誰がその地方の債権を買ってくれるのか」という疑問にたどり着きます。
アメリカでは、州が発行した債券が破綻寸前になりました。もし、財政再建団体に陥った夕張市が債券を発行しても、誰も買ってくれないでしょう。
円を発行できる日本政府の「日本国債」だからこそ、安心して買えるという事実もあるのです。
そういう日本政府の庇護の下成り立っていたことを捨てて、権限を取ることが、果たして地方行政に良いのかどうか、僕は現時点では判断をしかねています。

更に言えば、教育制度(内容含む)と参政権に関しては、必ず日本国全体で統一したものでなければならないと思っています。
この分野まで地方毎に差が出てしまうと、地域毎に、特定団体が乗っ取りを画策しても、防げなくなる可能性があります。
こういった不安を抱えた中で、地方自治の権限を「今すぐ」移譲していくのは、無理があるのではないでしょうか。
posted by 圭人 at 21:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事:政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サイト運営し始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://hikaku-lin.com/link/register.html
こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
まだまだ、未熟なサイトですが、少しずつコンテンツを充実させていきたいと思ってます。
突然、失礼しました。
lO1m42qs
Posted by hikaku at 2009年08月04日 00:10
>hikaku様

ご連絡が遅くなり、申し訳ありません。
サイトを拝見しましたが、当ブログの内容と全く関係が無く、相互リンクする理由が見当たらないため、今回は遠慮させていただきます。
Posted by 圭人 at 2009年08月16日 03:15
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